2020年度 認定NPO法人テラ・ルネッサンス事業報告会

2020年度 認定NPO法人テラ・ルネッサンス事業報告会
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弊社では、nuweb、mirahos、Webiderでお客様から頂いた月額費用の一部を社会課題解決に活かすことを目的に、2014年から認定NPO法人テラ・ルネッサンスと協働プロジェクトを開始しています。2014年~2019年まではカンボジアの支援、2019年の4月からはウガンダの支援を実施しています。

寄付総額 3,707,500円 ※2021年6月時点)


毎年訪問いただき活動のご報告をいただいておりますが、昨年に引き続き、オンラインにて実施いたしました。

認定NPO法人テラ・ルネッサンスとは

テラ・ルネッサンス様は地雷・小型兵器・子ども兵・平和教育に取り組まれている団体です。

リタワークスからの寄付は、これまで、カンボジア ロカブッス村における小学生の通学支援や住民の方の生活支援などに役立てていただきました。
2019年度以降は、アフリカ ウガンダにおける「元子ども兵社会復帰支援プロジェクト」に役立てていただいております。今回は、2020年度のプロジェクトについて、テラ・ルネッサンスの栗田様より活動のご報告をいただきました。

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ウガンダ「元子ども兵社会復帰支援プロジェクト」とは

アフリカ ウガンダでは、1980年代後半から内戦が始まり、反政府組織と政府軍による戦闘が繰り広げられるなか、3万人を超える子どもたちが誘拐され、「子ども兵」として戦わされたり、女の子であれば兵士と強制結婚をさせられました。

現在、ウガンダでは停戦合意が結ばれていますが、隣国のコンゴ民主共和国や中央アフリカ共和国では反政府組織の活動が続いています。
ウガンダの治安は回復していますが、多くの元子ども兵が精神的、そして肉体的なトラウマを抱え、社会復帰が困難な状況に置かれています。また、社会復帰が困難な背景には、「地域住民から加害者としてみなされている」ことも関係しています。

そこで、「元子ども兵社会復帰支援プロジェクト」では、元子ども兵が社会復帰できるよう、識字・計算能力などの能力や職業技術を高めるための「能力向上支援活動」、トラウマを乗り越えるための「心理社会支援活動」、訓練に集中できるように食費と医療費をクーポンで配布する「BHN(ベーシックヒューマンニーズ)支援活動」などが実施されています。

プロジェクトを実施する学校には、元子ども兵だけでなく地域住民も通っています。スマイルハウスでプロジェクトを受ける元子ども兵の数は年々減少傾向にあるとのことです。スマイルハウスに通う元子ども兵がいなくなり、このプロジェクトが必要でなくなることがプロジェクトの目的だと栗田さんはお話しされます。

2019年7月下旬より、10期生42名に対して1年半にわたって続いていく職業訓練が開始されました。18名の元子ども兵、23名のウガンダ北部の最貧困層の方々は今年度の5月に施設での訓練を修了し、次の実地訓練に励む予定です。

元子ども兵社会復帰支援プロジェクト

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新型コロナウィルス感染対策支援プロジェクト

「ウイルスに殺されるまえに、失業に殺される」
こちらはウガンダの巷で囁かれてる言葉です。新型コロナウイルスの影響でウガンダでは失業もしくは収入源が絶たれ、現地の生活が圧迫されています。

そこでテラ・ルネッサンス様は、卒業生及び訓練中の10期生を対象に、食料などの生活必需品、石鹸などの衛生用品の供与、医療費、家賃などのサポートを行いました。 特に卒業生に対しては、仕事による収⼊を得てもらうためにマスク作りの仕事を提供しました。制作したマスクは、地域の病院や診療所、最貧困層の方々へ無償で提供して、同地域のウィルス感染予防対策に役立てていただいてるそうです。

※地元の新聞、テラ・ルネッサンスの活動が紹介された。

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カンボジア「モデルファームを通じた生計向上支援プロジェクト」

カンボジアでの事業についてもご報告してくださいました。カンボジアでは2018年度にロカブッス村の小学校前の土地を畑として蘇らせるために、ため池の設置や汲み上げポンプの購入支援を弊社が行い、安定した水の供給によって、あきらめかけていた土地の再生を実現しました。その地域の最近の様子を写真をもとに報告いただきました。

さらにそこでの経験をいかしながら、同地域で生計向上支援にも着手しています。
現地では農村に住む脆弱な障害者とその家族が換金作物の栽培か出稼ぎ労働に依存していることが問題となっています。

この問題を解決するため、家畜銀行や養蜂、野菜の栽培などの手段を用いて外部環境に依存しない、生計向上支援を実施しています。ヤギや鶏、家庭菜園で換金作物の栽培や出稼ぎ労働に依存しない複数の収入源を確保することで、よりレジリエントで、自立可能な生計に変化させていしておられます。

写真にあるモデルファームは地元の方々が諦めかけていた土地を開拓し、野菜の栽培が可能な土地に変化することができました。これにより脆弱な家庭で野菜の栽培が可能になり、複数の収入源を確保することができました。

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社会問題解決への鍵は一人ひとりが意識して行動すること

弊社の社員が栗田さまに以下の質問をしました。

社員:
私たち一人ひとりが社会課題解決のために日常でできることはありますか?

栗田さま:
意志をもって日常生活を送ることだと思います。不当な労働環境のもと作られた製品や、環境への配慮がされていない製品など、私達が買う食べ物や生活用品などは、社会問題に関係のあるものばかりなのです。

何も考えないで消費活動を行うのではなく、「この製品はどこでどのように作られているのか?」や、「こんなに環境への悪影響あるなら買うのやめようかな」ということを意識して行動することが社会課題解決の一歩になると思います。

普段の生活の意識が大きな社会問題解決につながるということを学びました。どうしても忘れがちですが、自分たちの仕事や生活が誰かのためになるということを意識していきたいです。

報告会では学びが多く、社員のモチベーションや意識が格段に変化したと思われます。テラ・ルネッサンス様、弊社サービスをご使用いただいている皆様、ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。
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